就職活動ガイド
日本での就職活動は、早めのスタートが大切です。第一歩は3年生の夏頃。何を、いつ行うのか、全体のスケジュール確認から始めてみましょう。
就職活動スケジュール
内定獲得までの足どり
STEP1 業界・仕事研究
まずは自分が何をしたいのかを、考えてみましょう。そして、日本にはどのような業界や仕事があるのかを研究し、したい仕事ができるのはどの業界なのかを理解しましょう。
STEP2 インターンシップ
インターンシップとは、実習や研修的な就業体験を短期間することです。試しに働いてみることで、日本の労働慣行（ろうどうかんこう）を実感することが出来たり、企業研究や業種選びに活用することが出来ます。参加については在学校の担当窓口で確認しましょう。
STEP3 エントリー
- エントリーとは、企業へ資料請求や情報提供を申し込むことを言います。エントリー後は、その企業から採用情報や企業情報、説明会の案内などがメールやダイレクトメールで届きます。
- エントリーは、インターネットを使った一括エントリーや個別エントリー、企業からのダイレクトメールによるエントリーなどによって行います。
- エントリー方法は、自分の情報を送れば完了するものや自己PRを送らなければならないものなど、企業によって異なります。
STEP4 オープンセミナー
- オープンセミナーとは、企業や仕事を理解するために、企業が開催するセミナーです。このセミナーで企業が学生を選考することはありません。めざす業界や企業を絞るためにも積極的に参加しましょう。
- 開催日時、参加方法などは企業や就職情報サイトなどで公開されます。また、エントリーをした企業から情報が送られてくる場合もあります。
STEP5 エントリーシート
- エントリーシートとは、志望動機や自己PRなどを企業に伝えるためのもの。送付することで企業の採用活動に「エントリー」したことになります。
- 一次試験や面接の際の重要な資料として活用されたり、文章力の評価にも使われるため、内容を十分検討して記入する必要があります。
- 入手方法は●エントリーした企業から郵送される●企業のホームページや企業から送られてくるメールからダウンロードする●企業説明会当日に配布される●直接志望企業に行って受け取るなど、企業によって異なります。就職情報サイトや各企業のホームページなどで確認をしましょう。
STEP6 会社説明会
- 採用担当者の話を直接聞いたり、企業の雰囲気を実感できる場が会社説明会です。詳しい採用情報を得ることが出来る場合もあります。企業セミナーや工場見学会という名前で行われる場合もあります。
- エントリーしている企業からメールなどにより開催日時や場所が送られてきます。また、参加申し込みが必要な場合は、企業のホームページなどで方法を確認し、申し込みをしましょう。
- 会社説明会の後に適性検査（てきせいけんさ）や筆記試験（ひっきしけん）が行われる場合もあります。十分な準備をして参加しましょう。
- 多数の企業が一つの会場に集まる合同説明会もたびたび開催されます。一度に多くの企業の話を聞くことが出来るため、積極的に活用しましょう。
STEP7 OB・OG訪問
- 実際に志望企業に勤務している在学校の先輩などに直接話を聞き、資料やホームページだけではわからない情報を手にすることが出来ます。
- OB・OGは在学校の担当窓口で確認しましょう。訪問に当たっては必ず電話やメールでアポイントを取るようにしましょう。
- 質問する内容を事前にまとめ、短時間でも大きな収穫を得ることが出来るように準備をしましょう。
- 訪問は服装や言葉づかいなどに注意し、決して遅刻することのないように出かけましょう。 また、訪問後はお礼のメールや手紙を必ず送るようにしましょう。
STEP8 筆記試験
筆記試験は日本人と同じ試験を受けるため、日本語の読解力が必要になります。また、与えられたテーマに沿って自分の考えを述べる論文を作成する場合もあるため、志望企業の出題傾向を早めに研究して準備をしましょう。
STEP9 面接
- 就職活動のいちばんの山場とも言えるのが面接です。マナーに気をつけながら、志望理由や自己PRを端的に、印象深く面接官に伝えましょう。
- 面接には面接官1人との個人面接、複数の面接官との面接、複数の面接官と複数の学生とのグループ面接、出されたテーマなどをグループで話し合うグループディスカッションなどがあります。OBやOGから、志望企業がどのような方法で面接を行うのかを聞き出すことも良いでしょう。
- 内定まで数回面接が行われます。その場合、面接官の役職が順に上がっていくのが一般的です。
STEP10 内定から入社まで
- 採用の意志を企業から伝えられるのが内定通知です。まず電話で伝えられ、その後内定通知書（ないていつうちしょ）が送付されてくるのが一般的です。
- 最終的に入社する企業を1社に決定します。複数の企業から内定通知を得ている場合は在学校の担当者や家族と相談して早めに意志を決定し、企業に伝えることが必要です。
- 入社の意志がある場合は、誓約書を提出します。
- 日本の企業に入社するためには、在留資格を「留学」から就労可能な資格に変更しなければいけません。
